今日もなんとか

冬生まれの29歳です。言ってることがコロコロ変わります。

旅って必要?

旅行が大好きで生きがいな人。大好きではないけど、行くよねって人。旅行?行く必要ある?って人。あなたはどうですか。

ネットサーフィンをしていたら、旅って意味なくない?という記事が出てきました。(一番下に記事のリンクを貼りました。)その方はAさんという40代男性、お子さんもいる方ですが、家族旅行には自分だけ参加しないとのこと。実家への帰省や外食も好きではなく、家族は了承済み。ただ、スポーツ観戦は好きなので、遠方へも行くそう。(旅行好きな人を否定してはいませんでした。)

この方は、出かける理由や目的があっても、興味がないことだとイヤなのかなあーと思いました。

 

私は、旅は意味がないとは思いません。ただ、必要はないのかなあと思います。

夏休みや連休、行楽シーズンになると、今年はどこ行く?みたいな会話をする方も多いかと思われます。私も学生時代は家族旅行が普通にありました。そこに、行きたい/行きたくないという感情はなかったと思います。親が行くからそれについていく。ただそれだけでした。行ったら行ったで楽しいとか、楽しくないとかの感情はありましたけど・・・。

そのくらい、私の中には旅行が当たり前のようにありました。世の中的にも旅というジャンルは、あって当たり前の部類に入るのかなと思います。

ただ、大人になった今、旅行しても、たいして楽しくないなー。家帰りたいなー。って感情のほうが大きくなっています。みんな旅に行くのは普通だし、私っておかしいんかな。たくさん行けば好きになるかなあ。って感じで一年に一回は最低でも泊まりの旅に行くのですが、やっぱりめちゃくちゃ楽しかった!とはならないんですよね悲。(自分で掃除しなくて良い、清潔なホテルに泊まれるのは嬉しい^^)

旅行が嫌いって人間、変な目で見られそう。と思ったのですが、そもそも私、一緒に旅に行く人なんて一人しかいないや。って気が付きました。いったい今まで誰の目を気にして旅に出ていたのでしょうか。

というか、一人旅しかほとんどしたことないから、楽しいって思ったことがないのかな。とも思えてきました。きっと多くの方は、旅=誰かと一緒に行くもの。が当たり前なのでしょうか。

・・・ダレカトイケバタノシイ???

 

まあ、私にはそんなダレかは最近できた唯一のお友達しかいないのですが、話をAさんに戻したいと思います。(そのお友達といつか遠出したいな)

Aさんが旅に行かない理由のひとつは、

・時間とお金の出費を考えると元が取れない。

コストパフォーマンスという言葉がありますが、Aさんはどうやらお金だけではなく、時間(タイムパフォーマンス)にも言及しているようですね。私は時間はあまり気にしないのですが(無駄だとは思います。無駄無駄)、お金に関しては、ふむふむと納得しました。車、電車、飛行機、船、どんな移動方法でもそれなりにお金がかかりますよね。Aさんは時間もお金も使って、得られるものって何?と言っています。旅から何かを得よう、意味を持たせようという考え方は私には分からなかったです(Aさんを否定するとかじゃなくて^^;)。

そのあとに、僕からしたら旅行はすごく贅沢な行為。とおっしゃっています。いや、ほんとそれな。旅って金がかかる。だから特別感が出るのか。特別感を得たいなら、日常の些細なことで得たほうが、私にはあっているのかもしれません。

例えば、ある観光地の景色が見たいとします。ネットで事前に観た景色と、実際に自分の目で観た景色は違うものだと思います。でも、Aさんや私は別にネットで観れれば十分だし。って感覚です。なんか、想像できちゃう。実際に見て、自分がどういう反応をするかまで、想像できちゃう。どうしても、自分の目で、ナマで見たいんだ!ってものがあれば行きますが(今年行った広島の美術館がそれ)。

 

旅とはちょっとずれるのですが、最近、「わたしの叔父さん」というデンマーク映画を観ました。*以下、ネタバレ注意です。

www.magichour.co.jp

話のアップダウンがなく、終わり方も曖昧な感じなのですが、ずっと心に残っています。酪農農家を営む27歳のクリス(主人公)と叔父さん。訳あってクリスの唯一の家族は叔父さんだけです。毎日同じルーティンで生活を続けています。

田舎に住む女性、ちょっとずつ色んなアクションが起こり、変化する日常。

こんな映画のラストは、田舎を飛び出し、新しい私になって、新しい人生を歩むんだ!ってなりがちですが、この映画はそんなことは起こりません。自分のやりたいことがあっても、自分に好意を抱く素敵な男性が現れても、都会に行っても、彼女は「いつもの日常」を選びました。

叔父さんのほうが、「好きなこと、やったほうがいいよー。僕の事は気にしないでー。」みたいな感じで良い人なのですが、主人公のほうから、それを却下するんですよね。

もちろん、主人公にとって叔父さんは唯一の肉親で大切な存在でありますし(それにしては扱い雑なことも多いw)、一生気持ちが変わらない。ってことはないでしょうけど。

映画の中で主人公クリスが、デンマークの首都であるコペンハーゲンに行くシーンがあるのですが、そんな時でも、家にいる叔父さんのことが心配でたまりません。(叔父さんは、ちょっと介護が必要。)実際に、叔父さんにトラブルが起きて入院しちゃうのですが、やっぱりクリスは自分を責めちゃったんですよね。私がいれば、大丈夫だったのに!って。

 

そんな感じで、必ずしも、日常生活に変化をつける必要はないんですよね。

クリスも叔父さんも、変化のない生活で十分に生きている。クリスは最初、スマホも持っていないのですが、ちっとも不幸せじゃない。

クリスに好意を寄せる男性が、君は自分の人生を生きていいんだ!みたいに主張するシーンがあります。それに対して、クリスは怒ります。クリス的には、これが私の生きたい人生よ!って感じだったのかもしれません。変化を望まないことも、立派な選択のひとつ!

(ちなみに、映画の中で好きなシーンは、デートのためにヘアアイロンを買うシーン。叔父さんのほうから、買っておいたほうがいい。って言ってて可愛い)

 

・・・うん。旅、特に必要ないですね。

旅を否定するわけではありません。これは私の中での納得です。今まで、なんとなく旅に行かないのはおかしいんかな。って思って予定を立てていたのですが、そんなことする必要はなかったんですね。時間とお金をかけて旅を楽しむより、常日頃を楽しんだほうがよっぽど幸せです。大きな贅沢より、小さな贅沢を沢山。旅 < ちょっと遠出をこれから楽しんでいきたいと思います。無理してまで旅する必要はない!

 

↓Aさんの記事

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